ユークンスクール通信2022年5月号

GWが終わり新入生は新しい学校の生活・通学にもやっと慣れ、部活動に入部する生徒は本格的に始まる頃だと思います。進級の生徒は部活動には後輩たちが入ってきてまた担任や級友たちも変わり、やはりそれなりに新鮮な環境の変化の波を乗りこなそうと真剣な感じを受けます。学習だけではない人間関係もそれなりに気を使う年頃 早く環境に居心地のいい場所を見つけてほしいとおもいます。 

さて、先日、10年くらい生徒だったYさんが遊びに来ました。就職活動でへこむ~という最中、院生で今している研究にも少し疑問が出て私は何をやっているんだろう、という相談をされました。 

今年の生徒で同じような生徒がいまして彼は中間・期末テストに対して義務感恐怖感から学習する事に否定的でした。 

とても論理的に悩んでいたので、ホームページ上にあるhttps://yukung.com/?page_id=138『なんのために学習するか』の話をしました。 

細かくはHP上でご覧いただければ嬉しいのですが、端的に言えば「幸せに、いろいろな意味で豊かになるため・自分と大切な人を守る・大切にするための、まわりの人に対しての自己証明を確保することが学習の意味」という話をしました。 

とはいってもHPにも書きましたが人にはタイプがあります。Yさんも今年の生徒も 中学以降の全9教科に対するオールラウンドな関心を持てず またそれほどの所謂「真面目さ」を原動力に頭が動く生徒ではないのは明確でしたので こんなアドバイスをしました。 

「とにかく君が好きな 理科、第一分野と数学(と電車)だけは マニアのようになりなさい、他は赤点取らない、という消極的ゲームとしてもいいから、好きで興味をもてる事にどっぷりつかりなさい。」 

(実際はなりなさい、というよりはそうなっていいんだよ、と伝えましたが)。これからの時代 苦手に力を注ぐのも大切だが、とにかく強みを伸ばす、トンガっていくのが大切だと先生は確信しているよ、と。 

もともとその尖った部分が自分の存在理由そのものだった生徒です。話の終わりには昔の12歳の顔に戻って やりたいことを沢山話して帰ってくれました。 

人と違っていたり、悩んでいる状態は恥ずかしくない。むしろ自分の頭で考えるから 悩み迷うのです。考えなければ迷わない。ただ 『悩んでいる事に 悩む』のは自家中毒のようになるから避けて、後は君の良いトコロを自分でプロデュースしていくんだ、と伝えて かつての教え子を送り出しました。 

勿論迷いながら甘いことは言ってられないという前提ですが やはり学習の根幹は「楽しさ」と再認識した日でした。 

学習に身が入らない、そんな時 学習する意味は? 楽しさってなんだろう、どうすればワクワクするかそんなところまで伝えられるような場所になりたいと思っています。 

タイトルとURLをコピーしました