ユークンスクール通信2022年9月号 

        

夏期講習も終わったらあっという間、日暮れも早くなってきました。時間が短く感じる理由はいくつかあるようですが3つほど挙げてみます。 

一つは有名な「楽しいと時間は短く感じる」。もう一つは「今まで生きてきた時間を分母として今の1分を感じるから 1分はどんどん短く感じる」という割合数学的な?説明。 

最後の一つは「脳が休んでいると時の感覚は短く感じる」というものです。ご存知の方も多いかもしれませんが、被験者には時間を知らせず5分で写真を100枚スライドで見せるという実験があったそうです。既知の写真をみたグループと未知の写真をみたグループでは、前者のメンバーの方が ほとんどが有意に「時間が短く感じた」という結果と出たそうです。 

未知の場所に行ったとき、帰り道が短く早く感じるという日常の感覚を それで説明すると、往きは未知の風景で脳がどんどん動くのに対し、帰りは既知の風景で脳が刺激を受けていないためということです。 

私もこの考えを知ってからは「あっという間だった」と感じるときは、楽しい時ほど早く過ぎるものも経験上真理とも思いますので 「ああ楽しかったからあっという間だったんだ」、とも思いつつ、一方では 「脳が漫然として刺激なかったかな」、と少しだけは戒めのように気にかけています。 

閑話休題、学習についてですが、各自これから来年度に備えた本気の顔になっていくよう指導します。「4年生の匂いを残した5年生」が これからは「6年生の雰囲気を持つ5年生」になる過渡的な季節が秋です。小6、中3であれば「受験生」の顔になれるか。11月一杯までが勝負です。 

受験生は定期テストと、既習範囲内での過去問の合格最低点にどれだけ近づけるかを目標に、公立中学生以降はまず学校のテスト、私立志望の場合はさらに大きな目標を持ってがんばりましょう。小学生はなかなかいいテストがないのが悩みどころです。受験生は四谷の流れに完璧に乗っていれば 四谷準拠の模試がいいのですが、まずあのペースで進められる生徒は過去もそう多くはありません。私が見ていた生徒はおっとりヨチヨチ型が多かったせいか、御三家に受かった生徒でも、数名の例外を除いて6年の夏まではどの模試を受けることも難しくまた受けてもそれほど華々しい結果は出にくいものでした。ただ薄い基本教材を繰り返しやりそこを塾内で何回も単元ごとや縦断的に確認テストをしてそこで高得点をとることを目標にしていました。そこでどれくらい点数を取った生徒がどこに合格したかはデータが残っていますが目の前のものができているか否かで十分実力は判断できます。また準備ができた範囲で四谷月例テストなどの過去問で擬似偏差値を出していこう、ということを目標にしていました。 

またこれから全体的に、数検受験を奨励していきたいと思っています。とても内容もよく、また評価される事も多くなってきました。漢検とあわせて出来るかぎりと声掛けをしていきたいと思っています。 

色々目標について述べましたが、まずは各自毎回行われる確認テストで満点を取ることが一番の目標としてください。目標レベルに逆算して大丈夫なように決めている確認テストが合格であることが大切です。ご家庭でも「確認テストどうだった?」と毎回の合格をほめてあげてください。 

ユークンスクール代表 宇佐美 

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