ソミーのプルヒテとは
今日は教育現場では、あまり語られない「生々しい話」をします。
うちのママは、どこどこに行けっていうんだよ、学歴差別だよね、ブランド志向だよね、と訴える生徒に こう話しました。
「2万円のソニーのプレステを買いに行ったら、横にソミーのプルヒテというものが半額で売ってました。どちらを買う?店員さんはプルヒテでもプレス テのゲームができると言う。でも保証書はない。もちろん一年たったあとはどちらも修理は有料だよ」と問うと、殆どの生徒が「プレステ買うでしょ~」と言い ます。
この意地悪な例えの質問の意図に気づかなくても次の例えでは気づく子が殆どです。
「では、君たちがコンビニの店長だとする。アルバイトを募集したら100人応募があった。ひとりひとり会う時間はあまりない。履歴書で学歴以外は殆 ど代わりがない人がいたらどちらと面談する?実際面談に来た人たちでも、片方は高校卒業後経験なし、もう一人は東大生だったら?」
「性格いい方を雇う!」「性格もどちらもいい。どちらも学歴以外はまったく同じ条件だよ。そしてその人に君たちは6分で80円を払うんだよ」「うーん。そ れは大きいな。何もしなくても6分80円払うのか。なら東大の人だな!計算間違えなさそうだし、外国の人がきたら対応してくれそうだし」
ここで私は 生徒たちに、「プルヒテをブランド差別した、東大生でない人を学歴差別したね」と笑うと、全員、お金を出すんだもん安心したいし、あ、そうかと言いながら、立場の違う視点に立ち、親や世間がいう事に一定の理解を示します。
君たちがサラリーマンになろうが または社長になろうが、必ず、君たちは相手に対価を支払わす相応しい信用が求められる。それを求める人の立場は今君たちに想像してもらった例えでわかっただろう。
そこではじめの段階での信用とは「保証書」だ。
三つに分ける。やはり分かりやすいのは、1.経験2.資格3.学歴だよ。
1.経験 看護士さんに注射してもらうなら?1年目の人と10年もやっている看護士さんでは?
2.資格 免許証がない人が運転する車に乗りたい?
3.学歴 絶対大工さんになりたい、という明確な目的があるなら学歴はいらないとも思えるが、同じ経験資格がある2人の大工さんの片方が難しい大学の工学部出身だとしたら?
ここまでで もう話は終わりなのですが
いいもん、お金お金ってさ!なくても平気!
と、言う王子王女もいます。以外に純真、賢い精神至上主義のようなタイプにも多いようです。
対価は必要です。まずは自分をしっかり自立させるため。そして愛する周りの人のために。
ペットが病気になったよ、より助かる可能性のためには高い治療費が必要だ、どうする?
というより、ペットのいる生活とペットのいない生活かも選べない。
今日疲れたな、でも外食はできない不自由さがある。
勿論拝金主義ではない、しかしこの社会において経済的自由がないと、選択の幅が少なくなるのです。
状況に立ち向かい何かを主体的に選べ回りの人を幸せにするためにも、経済的自由につながる「保証書」を
ご両親は 君たちに持って欲しい、と望んでいるんだよ。
可愛い子供に、見栄やいらいらで「勉強しろ」というかどうか考えたほうがいい
以前、私と話が合う中学生男子はそこまで聞いた後に本当に「ぎゃふん」といいました。反抗期で しかし聡明な彼には十分だったのでしょう。
「学習する意味」と「必要性」には納得した後は、経済的自由を得るため!あの学校に受かるため!というモチベーションの持ち方よりは、やはり目の前 の一問ができる知的興奮が日々の学習活動を支えますし合格していくのはこのパターンが多かったことも最後に付け加えておきます。