ユークンスクール通信2022年3月号        

受験が無事終わりました。週1,2回の個別授業だけでなく毎日のように自習室でサポータ講師ともどもコミュニケーションをとっていた生徒たちが昨年に引き続き今年も難関といわれる学校や 各自の志望校に合格して喜ぶ姿をみるのは喜びもひとしおです。 

対外的に ユークンスクールをご存じない方にも一定の安心・信頼を提供できる、その意味では「偏差値が高い学校への高い合格率」を今年も出せたとは思いますが、そのものがすべてではありません。ただ我々が誇ってもいいのかな、というものは入塾時のレベルからどれだけ引き上げる手伝いができたかな、という事です。そして全身で信頼してくれ努力した生徒に それに見合う結果を提供できたことです。 

もちろん全勝とはいかず自分の最難関にあと一歩及ばずと口惜しい姿を見る事もありました。こちらもそれ以上に力になれなかった事が本当に残念ですが 大学でリベンジを、と誓う姿に 勝てなかった試合もあるが負けてはいない、これなら十分未来をコントロール出来ると 頼もしく思いました。 

ともあれ 入塾時での 各模擬テスト学校の定期テスト通知表などで計測できるものでみる限り 残り時間では到底不可能と思えるレベルだった生徒が それを乗り越えていく様は痛快であります。 

その生徒たちに共通するのは全身で信頼・努力してくれていたことです。 生徒たちに感動や心からの祝福、尊敬をするのは、春を信じて冬を乗り切っていけるその経過、途中の精神です。まさかの時の友こそ真の友 ピンチはチャンスといいますが 調子よくいっている時は 横にいてもお互いに楽しい、しかし そうでない時こそ真価がとわれると思います。  

ユークンも個別塾ですからやはり生徒も当然 測定値はとても難しいレベル、残り時間から始めています。数値として「安心」を提供するのは直前までは現実として厳しい。習い始めは 希望レベルにはるか及ばない マイナスからのスタートです。やることだらけ、時間がない。過去問も苦手なものは何度やっても少しずつしか点数は伸びない。誰も保証してくれていない合格の一瞬までの 毎日日常をどう乗り切っていくか。 

昨年の3月のお便りと同じですが、今年の生徒も不安の中マイナスの感情に支配されずに ふて腐らない、違うテキストに逃げない こちらが熟慮逡巡して出している指示を信頼して懸命にこなそうとしてくれた、そんな生徒たちに対して合格という体験を提供できたのが本当に嬉しい事です。 

そして「熟慮逡巡して出している指示」自体に不安はなく、これをやれば受かるという最短の合理的方法は25年毎年確信され補強されていくプロとして矜持があるからやれているわけですが、キラキラした笑顔で 任せています、と保護者の方に言われた時 一層身が引き締まると同時に 志望校を下げて可能性が高い方をゴールと勧めれば塾的には安全な中、ああ、この方なら きっとどんな結果になっても何か大丈夫だろう、と思える、更に 生徒本人のキラキラした笑顔の「〇〇高校に行きたいから頑張ります」という言葉と違わぬ誠意努力を見た時 過去25年間同様にそういう生徒たちがなんとかなっていた事から、きっとなんとかなる、と思い 共に応援することを決断してきました。    

  

 結果がすべて、といいます。ただ 受験においては 特定の学校への合格不合格だけが 「結果」ではなく、受験を通じてどこまでの高みに到達できたか も 結果だと思います。 必死にやったからこそ見える景色と感想を持たせてあげられたか。 あるレベルに対しては到達した満足感と自信、そしてあるレベルに対しては 具体的な及ばない点の認識と分析と 今後 まだ伸びると奮起できる、 それも「一生懸命」やりぬいたからこそ 持てた貴重な体験と認識が 財産となります。 

 特に今年の中3は 直前まで 逃げずあきらめず 浮足立たずにやるべきことに 日をおうにつれ集中していってくれました。 

何よりも嬉しいのは 全員 入試が終わってからも 「学びたい」という熱意をさらに感じることです。高校数学の話なども楽しそうに聞いてくれ やっとくといいかも、という程度の支持も完ぺきにこなしてきます。学習することが楽しい、ということを伝えたくて設立した塾の代表としてこんなうれしいことはありません。 

 今年も どの生徒にも真摯に受験向き合えたと自負していますが同時にご協力いただけた保護者皆様に感謝いたします。引き続き 今年度もユークンスクールを宜しくお願い致します。 

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