大手塾に通っていて、数学だけが伸びないとき
英語や国語はそれなりにできる。塾の宿題もやっている。授業も真面目に聞いている。
それなのに、数学だけが模試で点になりません。
家で「わかった?」と聞けば「わかった」と答える。けれど次の週、同じような問題がまた解けない。
もしお子様がこの状態なら、原因は「演習量が足りないこと」ではないかもしれません。
なぜ、やっているのに伸びないのか
大手塾のカリキュラムは、それに「乗れている」限り、とてもよくできた予定表です。最上位校を受ける子にとっては過不足のない作りになっています。
問題は、その乗り方です。
数学は本来、たくさんの問題から共通する「型」を抜き出していく教科です。100問解いたら100通りのやり方が増えるのではなく、いくつかの型に整理されて、むしろ覚えることは減っていく。これが数学における「抽象化」です。
ところが、大量の例題を短期間で浴び続けると、一問一問の「やり方」を、結果としての「式」のまま覚え込もうとする子が出てきます。こうなると、問題を解けば解くほど覚えることが増えていきます。どこかで必ず破綻します。
つまり、「演習が足りない」のではなく、「演習が積み上がらない形になっている」のです。
この状態のお子様に「もっと問題を解きなさい」と言うのは、穴の開いたバケツに水を足し続けるようなものです。量を増やすほど、本人は苦しくなります。
ユークンラボがすること
ユークンでは、すべての問題を最小限に厳選した「定石」に紐づけて説明します。この定石を「くるんくるん」と呼んでいます。
やることは、増やすことではなく減らすことです。バラバラに覚えていたものが少ない型に収束していくと、多くの子がある時点でこう言います。
「数学って、こういう教科だったのか」
ここから先は速いです。それまで積み上がらなかった演習が、急に積み上がるようになるからです。
ひとつだけ、先にお伝えしておきます。ユークンの指導時間の多くは、答えに至るまでの「迷い方」に使われます。 式と答えだけを早く受け取りたい、途中の逡巡は時間の無駄だ——そうお考えのお子様・ご家庭には、おそらく向きません。
まず、どちらのパターンかを見ます
「数学だけ伸びない」と一口に言っても、中身は2通りあります。どちらなのかで、やるべきことが正反対になります。
パターン1:噛み合わせ直し
国語や英語は偏差値60前後あるのに、数学だけ55くらい。この場合、大手塾についていけていないのではなく、噛み合っていないだけです。
集団授業はそのまま受けながら、週1コマで引っかかっている箇所を見つけ、概念の一般化を補強すれば、比較的早く戻ります。
パターン2:土台の作り直し
穴が広い。あるいは「どこまで分かって、どこから分からないのか」をお子様自身が言えない。この場合、大手塾の毎週のカリキュラムと、そのお子様がいま本当にやるべきことが、ずれています。
このずれを抱えたまま併用すると、ほぼ必ずこうなります。個別指導で「今この子がやるべきこと」を見つけても、目の前に今週の集団塾の課題がある以上、そちらが優先される。身につかない課題に時間が吸われ、本当に必要なことに使えるのは個別指導の時間だけになる。これでは足りません。
ですのでパターン2では、数学のベースをユークンに移します。 大手塾の数学は一旦手放すか、負担が軽ければ聴講生のつもりで続けるか、どちらかです。
そして実際には、パターン2のほうが多くなります。 ユークンからMARCH・早慶へ進んだ生徒の多くは、このパターン2を選んだ子たちです。パターン2は妥協案ではなく、いちばん結果が出ている道です。
なお、小学4年生・中学1年生のような早い段階であれば、両方を立てる曲芸もある程度できます。しかし小学5年生の後半、中学2年生の後半以降になると、戻るための時間が必要になります。
始める前に、確認していること
パターン1の、この指導が噛み合うかどうかは、始める前におおよそ分かります。面談では次の点を確認しています。
- 大手塾の授業を、7割は理解できている — ユークンがするのは抜けの補修と概念の整理であって、ゼロからの解説ではありません
- 「分かる」と「分からない」の境目を、自分で言える — ここが言えると、穴を探す手戻りが激減します。逆に言えないと、探すことだけに時間が溶けてしまいます
- 受験の直前ではない — 土台を作り直すには時間が要ります。目安として、小学5年生のはじめ、または中学2年生のはじめまでに始められると、十分に間に合います
あわせて、学力の目安もお伝えしておきます。この指導は、計算や語彙の土台があることを前提に、時間の多くを「概念の一般化」に使います。そのため、中学生なら北辰偏差値50前後、小学生なら合不合45前後、四谷大塚のクラスでB以上あたりが目安になります。
これは長年の体感による目安で、例外も少なくありません。ただ、これより下の場合は必要な手当てが別のものになりますので、面談でその旨を正直にお伝えしています。
特に、こういうお子様に届きます
成績や偏差値の話ではありません。
- 話が通じて、嘘をつかない
- 体を動かすことや、遊び・ゲームに夢中になれる
- 数学そのものが嫌いなわけではなく、今のやり方が合っていないだけ
こうしたお子様は、型を手渡された瞬間に化けることがあります。18年間、そういう生徒を何人も見てきました。
逆に、向いていない場合
正直に書きます。
今のスパイラル方式に乗って成績が伸びているなら、ユークンは必要ありません。 そのまま続けられるのが一番です。
また、「大手の一斉指示をこなしてさえいれば伸びるはず」とお考えの場合や、パターン2と判断されても今の形を変えたくないという場合は、ユークンとは方針が違います。その場合は、初めにその違いをご説明したうえでご判断いただいています。
考え方の背景は学習観のページに詳しく書いています。お申し込みの前に、一度目を通していただけると確かです。
まずは、現在地の診断から
45分程度の面談で、いまどこで止まっているのかと、上記のどちらのパターンなのかをお伝えします。費用はかかりません。
塾のテキスト・テスト・模試の結果をお持ちいただければ、その場で見立てをお伝えできます。
「パターン2です」とお伝えすることもあります。その場合は、何を手放し、何に時間を使うことになるのかまで、具体的にご説明します。そのうえでご判断ください。
料金はコース・料金ページをご覧ください。指導は対面(浦和)・オンラインのどちらでも、同じ内容・同じ料金です。